灯油をポリタンクに入れている方は多いですね。
ところで、灯油ポリタンクには寿命があることをご存知でしょうか?
穴があいていなければ大丈夫と、古いポリタンクを使い続けていませんか?
実は、灯油ポリタンクの寿命は約5年と、意外に短いのです。
寿命が過ぎた灯油ポリタンクを使っていると、ポリタンクが破損して灯油が漏れたり、火災の原因になったりすることもあるので危険です。
そこで今回は、灯油ポリタンクの色や種類などの基礎知識と、古くなった灯油ポリタンクの捨て方をご紹介していきます。
灯油ポリタンクの色と種類
皆さんのご家庭にある灯油ポリタンクは何色でしょうか?
赤?それとも青?
このように灯油ポリタンクには必ず色が付いています。
なぜでしょうか?
それは、灯油ポリタンクに色を付けて、紫外線の影響による灯油の劣化や変質を防ぐためです。
昔、灯油はブリキ缶に入れていましたが、昭和42年頃から乳白色のポリタンクに入れることが多くなってきました。
そして、昭和52年、灯油用ポリタンクに色を付けることが義務付けられたのです。
この灯油ポリタンクの色ですが、赤と青がほとんどです。
しかも、面白いことに、この色には地域差があるのです。
2017年11月に、気象サイトのウェザーニュースがアプリ会員を対象に調査をしました。
その調査結果によると、関東甲信越地方や東北地方では90%以上が赤の灯油ポリタンクだったそうです。
一方、北海道、中部地方、関西地方では、40~60%が青のポリタンクでした。
四国地方や九州では、赤と青のポリタンクが拮抗している状況だったのです。
これは、次の説が一般的となっています。
関東では、「危険」という意味を示す赤のポリタンクが普及しました。
関西では、青の顔料が安かったため、青のポリタンクが普及したというのです。
ところで、灯油用ポリタンクですが、色さえ付いていればよく、色の規定はありません。
瑞穂化成工業(株)のポリタンクは、定番の赤や青の他に、黒、黄、緑、グレー、白のものが揃っています。
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次に、灯油ポリタンクの種類を紹介していきます。
主に、容量が10リットル、18リットル、20リットルの3種類があります。
1.10リットル
コンパクトなので、力がない方でも運びやすいのがメリットです。
しかし、一般的なファンヒーターのタンク容量は10リットル以下ですから、このポリタンク1つだと、すぐに使い切ってしまうのがデメリットです。
おすすめは、10リットルのポリタンクを2つ用意しておくことです。
18リットルや20リットルのものより、持ち運びが楽ですよ。
2.18リットル
定番のポリタンクです。
灯油をポリタンク満タンに入れると、かなりの重量があるので、女性一人では運ぶのは難しいでしょう。
3.20リットル
暖房器具が多かったり、使用頻度が高い家庭におすすめです。
かなり重いので持ち運びが大変ですが、車輪が付いたものを選ぶのも手です。
古くなった灯油ポリタンクの捨て方
冒頭で、灯油ポリタンクの寿命は約5年だとお伝えしました。
日本ポリエチレンブロー製品工業会によると、灯油ポリタンクは時間の経過と共に劣化が進むので、5年が安全に使用できる期限だそうです。
ただ、灯油ポリタンクの寿命を知るには、ポリタンクの製造年月が分からないと困りますよね。
実は、灯油ポリタンクの製造年月は、タンクの表面に刻印されているのです。
上記の画像の場合、中心の数字「17」が製造年度を表しています。
「17」は2017年ということです。
矢印が指している数字が製造月です。
この画像では、「2」、すなわち2月製造という意味です。
この灯油ポリタンクを捨てる時期は、2017年2月の5年後、2022年2月頃ということになりますね。
次に、寿命が来た灯油ポリタンクの捨て方をお伝えしていきます。
実は、灯油ポリタンクは、各自治体で捨て方が異なっています。
従って、ご自分の自治体の灯油ポリタンクの捨て方をチェックしてください。
通常は、指定のゴミ袋に入れて燃えるゴミとして出すか、このようなゴミ袋に入らない大きなポリタンクは、粗大ゴミとして出す場合が多いようです。
また、灯油ポリタンクがたくさんある場合は、ご自分の自治体の処分場へ持ち込むことをおすすめします。
まとめ
灯油ポリタンクは、破損でもしない限り、何年も使い続けてしまいがち。
しかし、5年という寿命を過ぎたものは、劣化が進んでいるので、灯油が漏れたり、火災の原因になったりして危険です。
5年に一度、灯油ポリタンクを買い替えて、安全に使うことを心がけましょう。