煮魚は調理が難しいイメージがありますよね。
「カサゴの煮付けを作って」と言われても、
上手く調理ができる自信がありません。
自己流で作っても味が今一つ欠けている感じで、
しょっぱいか甘いになってしまいます。
下処理や火加減、魚の身をふっくら仕上げるのは、
経験やコツも必要ですが、
調味料選びや材料を入れる順番が大事です。
簡単な技で、お店のプロの煮魚の味が出す方法があります。
今回はプロのような仕上がりになる、
カサゴの煮付けをご紹介します。
いつもの煮魚がちょっとしたポイントで、
劇的にレベルアップするでしょう。
カサゴは、白身にしては脂が多い魚です。
身の締まりも良く、煮付けも大変おいしくなります。
釣ったカサゴをそのまま刺身で食べるのも新鮮だからできますし、
唐揚げなども骨までサクサクになります。
カサゴの煮付けは和風料理なので
日本酒、みりん、しょうゆを使いますが、
しょうゆは「しょうゆ」と「たまり醤油」を分量に両方使って
濃い味にすると美味しくなります。
切り身を買って調理するときは、骨付きを選べば煮崩れません。
「生姜」を入れるポイントも重要で、
最初から入れるのではなく最後の煮汁が煮詰まってきてから入れると、
魚の臭みを消す効果があります。
失敗しないカサゴの煮つけの作り方とコツは?
カサゴの煮付けを作る前に、
「カサゴの下処理(カサゴをさばく)」をしましょう。
下にも記述していますので参考にしてください。
ここでは、カサゴの下処理をしてからの作り方をご紹介していきます。
【材料(目安)】
・カサゴ 1匹
・水 50cc
・酒 30cc
・みりん 30cc
・砂糖 大さじ2
・醤油:大さじ3(醤油大さじ1.5、たまり醤油1.5)
・生姜 4スライスくらい
【作り方】
1、鍋に、水、酒、みりん、醤油を鍋に入れて煮立たせます。
2、煮立った鍋にカサゴを入れて中火で10分煮込んでいきます。
3、10分ほど煮込んだら生姜をいれてキッチンペーパーなどで落し蓋をして、さらに弱火で5分ほど煮込んでいきます。
4、 5分たったら落し蓋を外して、火を止めて味をしみこませます。
少し時間をおいて出来上がりです。
【おいしくなるコツ】
①「調味料(煮汁)を沸騰させてからカサゴを入れること」がポイントです。
調味料と一緒にカサゴを入れて煮ると、煮汁が生臭くなってしまうので、調味料が沸騰してからカサゴを入れることで魚の生臭みが抑えられます。
②しょうゆは、普通の醤油とたまり醤油を半々の割合で入れます。
たまり醤油を使うことでコクが出て、旨味が増します。
③生姜は最後に入れます。
生姜は先に入れるのではなく、10分ほど煮込んだあと弱火で5分ほど煮込んでいくタイミングで入れます。
生姜の効能で、魚のえぐみ、臭さも取ってくれます。
ちょっとしたコツで料理上手な人と思われ、「お店の味みたい!」と言われたらうれしいですよね。
個人的ですが、カサゴの煮付けに限らず、魚の煮付けは濃い味のほうが美味しく感じられます。
魚の白身に、コクのある煮汁を絡めて食べると最高に美味しいですね。
自分で釣ったカサゴなら新鮮ですので、さらに美味しさが増すことでしょう。
カサゴの煮付けの上手なさばき方
カサゴの煮付けを作る前に、
さばき方について説明していきます。
カサゴは固く尖った背びれを持つ魚なので、
さばく時に手にケガをしないように注意しましょう。
ケガの予防に軍手をはめると安全です。
ケガをしやすい、カサゴのひれを
先にカットするさばき方をおすすめします。
背びれはもちろん、腹びれ、尻びれ、
そして顔の横にあるトゲも取っていきます。
その後はウロコ取り、エラ取り、はらわた取りと
他の魚のさばき方と同じように進め、
頭を落として3枚おろしに仕立てます。
カサゴのさばき方の動画があると分かりやすいので載せておきますね。
https://www.youtube.com/watch?v=k1RL7XCf4qk
カサゴをさばいて、頭を落としたら「カサゴのあら汁」
として食べることができます。
沸騰したお湯にカサゴのあらを入れて、
油が浮いてくるまでよく沸騰させます。
とても美味しいダシができるので、
あとは味噌汁を入れるだけで完成です。
「あら汁」というと、また調理が難しいイメージですが簡単にできます。
よく沸騰させるのがポイントですね。
カサゴは捨てるところがない魚です。
釣りに行ってカサゴが釣れたら丸ごと食べることができますね。
今回のまとめ
カサゴの煮つけは定番ですがやっぱり美味しいですね。
魚のさばき方は難しく感じるかもしれませんが、
一度やってみると案外うまくいくかもしれません。
誰でも最初から上手にできるわけではないので、
何回かさばいていくうちにコツがつかめていくでしょう。
煮付けも同様に好みの味がありますので、
しょうゆの加減、たまり醤油の量を増やしてみるとか加減してみましょう。
生姜は煮付けの仕上げのポイントなので、最後に入れます。
これが出来たら、ハードルが高い煮付けもレパートリーの一つになりますよ。