保険証は病院やクリニックにかかるとき、
月に一度必ず「保険証の提示」を求められます。
国民皆保険制度により医療費の一部を
保障する制度で全ての国民が平等に
保護される制度です。
昭和36年に国民健康保険法が実施されてから
「健康保険証」は社会保障制度の
基礎とも言え、「保険証＝大事なもの」
という認識が日本人の中に根付いています。
そんな大事な保険証を紛失して
しまったとなると大変なことです。
頭に浮かぶのは「悪用されたらどうしよう‥」
と心配になるはずです。
クレジットカードやキャッシュカードを
紛失した際はすぐにカード会社や銀行に
連絡すればカードの利用をストップして
くれます。しかし保険証はアナログなカードです。
そのため、システム的に停止をすることで
「このカードは使用できません」
といったような状態にすることは不可能で、
悪用されても確認しようがありません。
紛失した時に心配になるのが、
１、他人の保険証で診察を受ける
２、他人の保険証でお金を借りる
の二つの点です。
保険証というのは自分の身分を
証明する大切な証明書でもあります。
「他人の保険証で診察を受けた」
という確認方法は、所属する
健康保険組合等によって年に一度
「いつ、どこの病院で、いくら医療費がかかったか」
という「医療費のお知らせ」として
個人の受診リストのようなものが届きます。
それに身に覚えのない病院やクリニックが
リストに入っていたら悪用されている
可能性があります。
「お金を借りられた」場合は、残念ですが
返済期日までは分からないかもしれません。
返済の手紙や電話がかかってきて
初めて発覚したということもあります。
その場合は返済する必要はありませんが、
金融機関に出向かないといけないかもしれません。
本人である証明と新しい保険証（再発行）
の提示や求められるでしょう。
警察に被害届を出す必要もあります。
保険証を紛失後悪用されたことがわかったときの対処法！
保険証を紛失して悪用された、
あるいは悪用されるかもしれない
と思ったら次の対処法がおすすめです。
「個人信用情報機関への届け出」をします。
少しでも悪用されないように
個人信用情報機関へ届け出を行い
「本人申告制度」を行いましょう。
仮に、紛失した保険証を使って
お金を借りようとした場合でも
金融機関は審査を行いますので
「本人申告制度」をしている場合は
審査に引っかかるので被害を防ぐことができます。
個人信用情報機関は次のようなところがあります。
・株式会社日本信用情報機構（略称「JIC」）
・株式会社テラネット
国民健康保険証は１年ごとや
２年ごとの有効期間があるので
少しは安心ですね。とはいえ、
紛失してしまったら１時間足りとも
心配ではありますが‥。
民間の会社はあまり有効期間が
保険証に書かれていないので、
他人の手に渡ってしまうと本当に心配です。
保険証を紛失したらまず警察にも届けよう！
保険証を紛失したら一応警察にも
届けた方がいいでしょう。
しかし、戻ってくる可能性は
あまりないかもしれません。
保険証を紛失しまった場合は、
クレジットカードやキャッシュカードより厄介です。
クレジットカードやキャッシュカードは、
紛失したらカードの番号を変更して
再発行が可能です。
しかし、保険証の場合は加入している
会社の保険によって番号が決まっており
８桁の番号は基本変わりません。
国民健康保険も再発行しても番号自体は
変わらないので（有効期限はありますが）
紛失すると本当に大変なことが分かります。
共済や社会保険の場合も８桁の番号の他に
「記号・番号」がありますが、ここを変更するには
扶養家族がいる場合、本人、家族全員の
保険証を変更しなければなりません。
保険証の番号は変更できるようになりましたが、
大変な手間がかかるうえに、新しい保険証が
できるまでに時間もかかります。
新しい保険証が出来るまでに、どうしても
病院やクリニックに行くこともあるでしょうから、
その間は「健康保険被保険者資格証明書」
で対応するようにしましょう。
保険組合に連絡すれば、
早急に対応してくれます。
保険証の紛失で怖いところは、氏名は
もちろんのこと、会社名や個人の住所も
書かれている場合があり、個人情報や
個人の家の特定などもされる恐れがあります。
考えただけで鳥肌ものですよね。
私の実父も財布を落としたことが
ありましたが、保険証が大きくて
財布に入らず自宅に保管していました。
今思うと自宅に保管していて
本当によかったと思っています。
今は保険証もカードが多く小さくなって
便利ですが、なんでも財布に入れておくのも
良くないかもしれませんね。
今回のまとめ
もし保険証を紛失して悪用された場合は、
毅然とした態度で臨むようにしましょう。
保険証は医療機関に行くまで使うことが
ないため、紛失に気付くのが遅い場合が
ありますが、気づいたらすみやかに
保険組合や警察に届け出ましょう。
悪用された場合に備えて
「個人信用情報機関への届け出」
をしておきましょう。
万が一悪用された場合、審査に引っ掛かり
最悪の事態を防ぐことができます。
紛失してしまうと後が大変なので、
急いでいても一つ一つ確認しながら
行動するといいですね！
