昼寝には寝不足を補って疲労を回復してくれる効果があります。
アメリカでは20分前後の昼寝を「パワーナップ」と呼んで、ビジネスパーソンにも浸透しているようです。
日本ではまだまだ昼寝の習慣が根付いていませんが、最近は生産性向上を狙って昼寝を採用する企業が増えているようです。
しかし昼寝は長過ぎると、夜の睡眠に悪影響を及ぼしてしまいます。
昼寝の最適時間は20分前後、30分以内にとどめることが大切です。
そこで今回は、昼寝の効用や昼寝のコツを紹介します。
昼寝で解決?!夜寝れない日が続いても取り返せるかも⁉
夜なかなか寝れない日が続いてお困りの方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、是非昼寝をすることをおすすめします。
昼寝をすると、夜に同じ長さの睡眠をとるよりも、3倍の疲労回復効果があるとされています。
また、パワーナップの研究をしたコーネル大学の社会心理学者ジェームス・マースは、夜の睡眠に加えて、昼寝をすると睡眠の効果が最大化され、疲労が緩和されるとしています。
ただ、昼寝は長過ぎると、夜眠れなくなってしまいますから、30分以内にとどめましょう。
理想的な昼寝は体を横にして寝ることですが、寝過ぎを防ぐ工夫として、デスクに顔を伏せて寝ることをおすすめします。
また、スマートフォンの目覚まし機能とバイブ機能を使って、20~30分後に起こしてくれるようにセットしておくのも良いでしょう。
昼寝が体にもたらす効果!?脳の疲労回復に使える!?
NASA航空宇宙局のパイロットを対象にした研究では、操縦を交代した状態で、フライト中に26分の昼寝をしたところ、パフォーマンスが34%、注意力が54%も向上したそうです。
この研究から分かるように、昼寝が脳にもたらす効果には目を見張るものがあります。
昼寝により外からの情報を一旦さえぎることで、脳がリフレッシュされ、ストレスを解消できます。
頭もすっきりして、より集中力が高まります。
結果的に仕事の能率が上がるというわけですね。
また、午後の仕事の能率が上がれば、残業が減って、働き方改革にもつながるのではないでしょうか?
ところで効率よく昼寝をするためには、どうしたらよいでしょうか?
昼寝のコツは、昼休みの前半で昼食をとった後、コーヒーや緑茶などでカフェインを摂取してから、後半の20分に昼寝をすることです。
昼寝の前にカフェインを摂ると、目覚める頃にカフェインの覚醒効果が現れますから、すっきりと目覚めることができます。
ネクタイをゆるめたり、上着を脱いだりして、できるだけリラックスした状態で寝ることも大切です。
まとめ
今回は昼寝の効用や昼寝のコツを紹介しました。
パフォーマンスや集中力がアップする昼寝は、今、注目の的です!
短時間で効果のある昼寝なら、どなたでも実践が可能ですね。
昼寝が根付いていない職場であれば、思い切って昼寝を推奨することも必要ではないでしょうか?