日常生活を送っていれば、誰でも病気や怪我をする可能性があります。
ただ、病気や怪我でしばらく働けなくなると、毎月の家賃の支払いが厳しくなることがあります。
といって、体が回復して働けるようになるまで何もしないのでは、家賃を支払えないという状況は変わりません。
また、家賃を滞納したからといって、すぐに強制退去というわけではありませんが、大切なことは、今すぐできる対策を始めることです。
そこで今回は、家賃が支払えない時にすべき対策と、家賃滞納をした場合に影響する信用情報について紹介していきます。
家賃がどうしても払えないときは滞納前に相談すること
アパートやマンションを借りたら、毎月家賃を支払うことは当然です。
しかし、病気や怪我で働けなくなると、家賃の支払いができなくなることがあり得ます。
その場合、どうしたらいいのでしょうか?
「今月は厳しくて、家賃を滞納しそう・・・」
この時点で、すぐに大家さんや管理会社に電話で相談をすることです。
そして、家賃滞納の理由や、現在の状況をきちんと説明してください。
たいていの場合は、家賃の分割払いで対応してもらえます。
ただ、分割払いで対応してもらえたとしても、そのお金すら用意できないこともあるかもしれません。
その場合はどうしたらいいのでしょうか?
方法をいくつか挙げていきます。
- 家族や親せきに頼る
まず、家族や親せきに相談してみましょう。
貴方は、現在、病気や怪我で働けません。
しかし、いずれ元気になって社会復帰するのですから、お金を貸したり、援助してもいいと考える家族や親せきは多いのではないでしょうか?
本当に困っているのですから、素直に相談して頼ってみましょう。
- キャッシングの利用
「家族や親せきからお金を借りるのはちょっと・・・」という方は、銀行や消費者金融のキャッシングサービスを利用しましょう。
キャッシングサービスは、商売としてお金を貸していますから、何の後腐れもありません。
しかし、返済時にそれなりの利息を上乗せして返済しなければならないことを知っておいてください。
また、あくまでも一時的な借り入れとして利用することが大切です。
返済のめどが立っていない時にキャッシングを利用すると、その返済に追われて生活が行き詰まることもありますので、十分注意してください。
- 法テラスで相談する
全国にある法テラス(日本司法支援センター)で相談してみるのもいいでしょう。
法テラスは、国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。
経済的な理由で専門家に相談することが難しい場合でも、解決に役立つ法制度や相談窓口を無料で案内しています。
https://www.houterasu.or.jp/chihoujimusho/index.html
- 行政の無料相談サービスを活用する
お住まいの市区町村では、無料相談サービスを行っています。
予約が必要な場合が多いですが、法律相談サービスが無料で利用できます。
強制退去されなければOKではない!家賃滞納で影響する信用情報
家賃滞納で強制退去となるのは、滞納が半年以上など長期化した場合です。
しかし、すぐに強制退去されないから、すべてOKというわけではありません。
家賃を滞納したことによって、心配になるのが信用情報への影響です。
信用情報とは、個人の借り入れなど、その人のお金関連の情報が集められたものです。
家賃滞納で、貴方の信用情報に悪影響、つまり信用情報に傷が付くかどうかは、賃貸契約時に家賃保証会社を利用しているかが関係しています。
賃貸契約時に、家族や親せきなどが連帯保証人になっている場合は、家賃滞納をしても信用情報に傷が付きません。
家賃を保証人が立て替えて、延滞トラブルが解決するからです。
しかし、賃貸契約時に、家賃保証会社が保証人になっていると、家賃滞納で信用情報に傷が付く場合があります。
通常、家賃を滞納し始めてから61日が過ぎると、滞納の情報が個人信用情報機関に登録されてしまいます。
ブラックリストに登録されるということです。
また、一度登録された延滞情報は、5年間は消えずにそのまま残ります。
延滞情報が登録されますと、次のようなことができなくなる可能性がありますから、要注意です。
- クレジットカードの審査に通らなくなる。
- 新たな部屋の賃貸契約ができない。
- スマホの端末代金を分割払いにできなくなる。
最近は、家賃の滞納をふせぐために、保証会社との契約を必要とする不動産会社が増えています。
借りる側としても、連帯保証人が不要となるのは便利です。
しかし、家賃滞納をすると信用情報に傷が付くことがあるということを知っておいてください。
まとめ
今回は、家賃が支払えない時にすべき対策と、家賃滞納をした場合に影響する信用情報について紹介してきました。
どのような場合であっても、家賃の支払いを滞りなく済ませることが、貴方の信用になることを忘れないでくださいね。