未開封の状態での賞味期限切れの牛乳は、
味が落ちている可能性がありますが、
まだ十分飲めます。
ただ、開封後の賞味期限切れの牛乳は、
保存状態によっては
飲んでも大丈夫な期限が異なります。
牛乳が賞味期限切れになって心配になり、
ニオイを嗅いでも問題がなさそう・・・。
このような場合、そのまま飲むのではなく、
加熱することをおすすめします。
牛乳がモロモロのかたまりと
水分に分離したら、飲んではダメのサインです。
ただ、ニオイを嗅いだだけで
うっかり賞味期限切れの牛乳を飲んでしまい、
腹痛が起こった・・・。
こんなこともありますよね。
そこで今回は、
賞味期限切れの牛乳を飲んで
腹痛になった時の対処法をご紹介していきます。
また、牛乳は、新鮮なものでも
飲み過ぎると腹痛になることがあります。
その腹痛の原因もお伝えしていきますよ。
牛乳を飲んで腹痛になった時の対処法
賞味期限切れの牛乳を飲んで
腹痛に襲われた・・・。
これは本当につらいですよね。
このような時の対処法ですが、
腸を休ませるためにお腹を温め、
できるだけ安静にしてください。
そして、脱水を防ぐために水分補給をしましょう。
おすすめは、ポカリスエットのような
ナトリウムやカリウムなどの
イオン(電解質)を含んだ水分です。
これで4~5日様子をみて、
症状が治らない場合は、病院へ行きましょう。
また、耐えられないほどの
ひどい腹痛が続く場合は、
すぐに医療機関へ行ってください。
牛乳が原因ではなく、何か別の食品が
原因の食あたりの可能性もありますから。
尚、自己判断での市販の痛み止めや
下痢止めの服用はおすすめできません。
食あたりの原因である細菌やウィルスが
体外に排泄されることを妨げ、
逆に症状を悪化させる可能性があるからです。
薬を服用したい時は、医療機関を受診しましょうね。
牛乳は飲みすぎても腹痛になる!賞味期限以外の原因をチェック
牛乳は飲み過ぎると、腹痛になると言われています。
なぜでしょうか?
それは、牛乳に含まれている
乳糖を消化する酵素(ラクターゼ)が少ないか、
その働きが弱いためです。
このラクターゼが十分に働いている人は、
乳糖が消化、吸収されるため、
牛乳を飲み過ぎても腹痛にはなりません。
実は、乳糖は母乳にもたくさん含まれているので、
乳幼児はラクターゼの働きが活発です。
また、子供のころは牛乳を飲む機会が多いため、
ラクターゼがきちんと働いています。
ところが、大人になるにつれて、
牛乳や乳製品を摂取する機会が減ると、
ラクターゼの分泌も減り、牛乳を飲んで腹痛になる人が増えてきます。
ただ、牛乳は完全栄養食品ですから、
大人になっても是非摂りたいもの。
そこでここからは、牛乳を飲んでも腹痛を起こさない方法を
お伝えしていきます。
- 温めた牛乳を飲む
牛乳を温めることで腸への刺激が弱まり、
ラクターゼの働きが活性化します。
- 牛乳を少しずつ数回に分けて飲む
牛乳を少しずつ飲むことで、
ラクターゼによる乳糖の分解がしやすくなります。
- 牛乳を毎日飲む習慣をつける
乳糖は消化に時間がかかる難消化性オリゴ糖で、
腸内フローラに影響します。
毎日飲み続けることで、乳糖分解性の腸内細菌が増加し、
腸内環境が改善され、乳糖の分解が増進することが期待できます。
- 乳糖分解乳飲料を飲む
乳糖をあらかじめ分解してある乳飲料を選ぶのもよいでしょう。
雪印メグミルクの「アカディ おなかにやさしく」は、
乳糖を分解し、約8割カットしています。
- 牛乳の代わりにヨーグルトやチーズを摂る
ヨーグルトは乳酸菌の発酵によって、
乳糖の20~40%が分解されています。
また、チーズは製造過程で乳糖の大部分が
乳清(ホエー)に移行して取り除かれています。
従って、ヨーグルトやチーズは
乳糖による腹痛が起こりにくい食品と言えます。
まとめ
賞味期限切れの牛乳を飲んで腹痛になった時は、
お腹を温め、できるだけ安静にし、水分補給をして様子をみましょう。
腹痛がひどい時はがまんせずに、
医療機関を受診するようにしてください。
また、大人になって牛乳に含まれている
乳糖を消化するラクターゼの働きが弱くなると、
腹痛が起こる場合があります。
この場合は、牛乳を温めて少しずつ飲む、
代わりに乳糖分解乳飲料、ヨーグルトやチーズを摂るなどして、
完全栄養食品である牛乳を摂取するようにしましょうね。