解体工事のお祓いには2種類あることをご存知でしょうか?
それは、解体工事前に行う「解体清祓い(かいたいきよはらい)」と、
解体工事後に行う「地鎮祭」です。
「解体清祓い」と「地鎮祭」では、お祓いの意味が異なります。
今回は、家の解体時にかかるお祓いや
その相場などについて紹介します。
家を解体する際に行うお祓いにかかる費用の平均額とは?
家の解体工事直前に行うお祓いである「解体清祓い」は、
家屋の守り神に対して、これまで無事に暮らしてきたことへの感謝と、
解体の許しを得て、工事の安全祈願をするためのものです。
このお祓いは絶対にやらなければならないものではありません。
しかし「解体清祓い」には、お世話になったことへの感謝
という意味がありますので、できれば行うことをおすすめします。
またお祓いをしないで、万が一、災害や事故が発生した場合、
なんとなく後味が悪くなってしまうこともあります。
簡略化した儀式もありますので、それを行ってもいいですね。
「解体清祓い」は、神主さんや宮司さんにお願いするのが基本です。
お供え物として、白米(新米)3~5合、日本酒4合~1升、
粗塩20~50g、水適量を用意します。
祭場は、解体する家の1階部分に設営するのが一般的です。
儀式は30~60分ほどかかります。
お祓いの費用ですが、2~3万円が相場とされていますが、
神主さんや宮司さんへのお車代や、
お供え物などで合計5万円ほどが必要になるでしょう。
尚、お祓いに参列する時の服装ですが、特に決まりはありません。
普段着で大丈夫ですが、スーツや襟付きのシャツを着ると、
きちんとした感じに見えるでしょう。
神聖な儀式ですので、派手な色の服は避け、
落ち着いた色の服を着ることをおすすめします。
家のリフォームをするときはお祓いは必要?
「地鎮祭」は建物を建てる前に、
土地の守り神に対して、工事が安全に執り行われ、
これから先も安全に暮らせることを祈願する儀式です。
ところで、家のリフォームをする時にも、
お祓い(地鎮祭)をする必要があるのでしょうか?
必要かどうかは、工事規模によります。
水回りや玄関周りの工事程度でしたら、お祓いの必要はありません。
耐震工事などの大規模なリフォームであれば、
お祓いをやった方が良いでしょう。
お祓いは、神主さんにお願いします。
リフォームのお祓いは、基本的に家の中で行います。
お祓いの費用ですが、神主さんに謝礼金として初穂料(玉串料)を
渡します。相場は2~3万円です。
それに加えて、お供え物の費用がかかります。
まとめ
現在では、お祓いを行う家庭が減っているそうです。
また、神主さんにはお願いしないで、
敷地の四隅と中央に粗塩と日本酒をまいて、
解体業者と施主で感謝と工事の安全祈願をするという
簡略化した儀式が行われるケースが増えているそうです。
お祓いにあまりお金をかけたくないけれど、
簡単なお祈りはしておきたいという方におすすめの方法です。
お祓いは絶対しなければいけないものではありません。
要は気持ちの問題なのですね。
きちんとした儀式をやっても良いし、
簡略化した儀式でも良いのです。
ご家庭の考えや予算などを考慮し、最適な方法を選びましょう。