赤ちゃんにミルクを与える場合、1日に6~8回、間隔は3時間以上が基本的な目安とされています。
しかし、個人差があり、「何時間おきにこれだけの量を飲ませる」とされていても、なかなか思うようにいきません。
最も大切なのは、赤ちゃんのミルクを飲むペースです。
飲まなかったりすることがあっても、ミルクが足りていれば問題ありません。
健康で体重が増えていれば、それが赤ちゃんにとって適切な量と言えるでしょう。
そこで今回は、ミルクが足りない赤ちゃんが出すサイン、ミルクを薄めて飲ます場合の影響やミルクの作り置きについて見ていきます。
ミルクの過不足が気になる!薄めることで何か影響はある?
まず、ミルクが足りない赤ちゃんが出すサインをまとめました。
1 体重が増えていない
2 機嫌や顔色が良くない
3 おしっこが1日に6回以上出ていない
4 ミルクを飲んでも、またすぐに欲しがる
このようなサインは、ミルクが足りていない証拠です。
心配な方は、専門家に相談してみましょう。
ところで、赤ちゃんにミルクを薄めて飲ませたい時は、ミルクを飲み過ぎて肥満が心配な場合ではないでしょうか?
結論から言いますと、ミルクを薄めるのはおすすめできません。
薄めたミルクを継続して飲ませると、赤ちゃんの体調に悪影響が出てきます。
電解質のバランスが崩れて、便秘になったり、腎臓に負担がかかったりします。
低ナトリウム血症や水中毒を起こす危険さえあるのです。
赤ちゃんが肥満気味な時は、ミルクを薄めるのではなく、量を減らすことが大切です。
また、栄養摂取方法をミルクから離乳食へ進める時期に来ているのかもしれません。
不安な時は1人で悩まず、専門家のアドバイスを受けましょうね。
ミルクの作り置きを温め直して与えるのは大丈夫?!
1日に何回もミルクを作るのは、大変です。
ある程度ミルクを作り置きして、飲ませる時に温め直しができれば、ありがたいですね。
しかし、ミルクの作り置きはあまりおすすめできません。
ミルクは栄養が豊富で、赤ちゃんに飲ませる40℃前後の温度は雑菌が増えやすい温度です。
また、作り置きしたミルクは、外気から雑菌が入り込んで大繁殖する危険があります。
赤ちゃんは大人の半分くらいの免疫力しかない上に、病気に打ち勝つ体力もありません。
従って、飲ませる直前に作るのが理想的ですが、厚生労働省のガイドラインでは、授乳をしていないミルクは常温で2時間、冷蔵後では24時間保存できるとされています。
ただ、このガイドラインは病院などの空調がしっかり管理された施設向けで、空調がしっかりしていない一般家庭向けでないことに留意してください。
一方、国内のミルクメーカーのほとんどは、作り置きをすすめていません。
そのため、ミルクの作り置きはあくまで自己責任となってしまいます。
それでもミルクを作り置きたい場合は、必ず冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫で保存したミルクを温め直す時は、以下の注意点を守ってください。
1 与える直前に冷蔵庫から取り出して、速やかに湯煎で温め直す
2 5分以上の加熱は避ける
長時間加熱すると、有害な細菌が増殖してしまいます。
3 電子レンジでの加熱は避ける
電子レンジでは、ミルクの温度が均等になりません。
4 温め直したミルクは廃棄
赤ちゃんが温め直したミルクを2時間以内に飲まなかった場合は、すべて捨てましょう。
ただ、赤ちゃんの飲み残しを捨ててしまうのはもったいないですね。
ミルクはとても栄養があるので、免疫力のある大人が飲むのは大丈夫です。
育児でクタクタのお母さんが飲むのは、栄養が摂れていいですね。
また、ミルクを作るのが本当にしんどい・・・
という時は、液体ミルクを使う方法もあります。
密封された缶に入っているので衛生的ですし、哺乳瓶に入れるだけですから、手間もかかりません。
まとめ
今回は、ミルクが足りない赤ちゃんが出すサイン、ミルクを薄めて飲ます場合の影響やミルクの作り置きについてお伝えしました。
ミルクは、多過ぎても少な過ぎても問題です。
赤ちゃんの様子を観察して、心配なことがあれば、専門家の先生に相談するようにしましょうね。