卒業式で答辞を読むのは選ばれた代表1名だけなので、とても晴れがましい半面、不安な気持ちにもなりますよね。
でも、難しく考える必要はなく、卒業式の答辞とは、先生、後輩、友達、保護者へのお礼の言葉だと考えれば、文章が頭に浮かんでくるのではないでしょうか?
そこで今回は、答辞を考える上でのポイント、答辞やホームルームでの一言挨拶の例文に加えて、保護者代表の挨拶の例文も紹介します。
卒業式での答辞の例文!一言挨拶をホームルームでする時何を言う?
まず、卒業式での答辞を考える上でのポイントをお伝えします。
答辞は長くても3分まで、できれば1分半~2分程度にまとめましょう。
長すぎると聞く方が飽きてきますし、短すぎるとそっけなく感じてしまいます。
答辞の構成は以下のとおりです。
1 時候の挨拶
2 送辞のお礼
3 思い出、エピソード
4 お世話になった方々へのお礼
5 締めの言葉
注意点としては、3の思い出、エピソードは、個人の思い出やエピソードではなく、皆が共感できるようなものでなければなりません。
5の締めの言葉は、感謝の気持ち、今後の決意、在校生への激励などを簡単にまとめると良いでしょう。
この答辞の構成を考慮して、文章を考えてみましょう。
ここからは、答辞の例文を紹介します。
「春の訪れを感じるこの良き日、私達3年生一同は無事、卒業式を迎えることができました。
先生方、在校生の皆さま、私たちのためにこの素晴らしい式典を開いてくださり誠にありがとうございます。
ご来賓の方々、保護者の皆さま、本日はこの式典に足を運んでくださり、心より御礼申し上げます。
思えば3年前、私たちは不安と期待に胸を膨らませて学校の門をくぐりました。
あの日から3年間、数えきれないほどの思い出を仲間と共に作ってきました。
とはいえ、このように素晴らしい3年間を過ごすことができたのも、先生方や保護者の皆さま、在校生の皆さまの支えあってのことです。
私たちは感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も、温かく私たちを見守っていただければ幸いです。
本日、私たちは○○校から巣立ち、それぞれの道へ進みます。
まだ、何が起こるかも分かりません。
それぞれの胸のうちには、不安もあります。
しかし、○○校で学んだことは、これから生きる上で力になるということを私たちは確信しています。
私たちは、○○校が母校であることを誇りに思い、それぞれの分野で頑張っていきたいと思います。
先生方、今日まで本当にお世話になりました。
まだまだ未熟の私たちゆえ、卒業後もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました。
皆さま方のご活躍をお祈りし、御礼の言葉とさせていただきます。
○○年○月○○日 卒業生代表 ○○」
卒業式が無事に終わりました。
その後、最後のホームルームで一言挨拶をしますが、ここでは何を言えばいいのでしょうか?
おすすめは、自分の気持ちを素直に伝え、最後に担任の先生とクラスメートへの感謝の言葉を述べることです。
例文を紹介しますから、参考にしてください。
「この1年間、仲良くしてくれてありがとうございました。
色々なことで 助けてもらい、とても感謝しています。」
「あっという間の1年間でした。
明日から皆に会えなくなると思うと、とても寂しいです。
一緒に過ごしてくれてありがとうございました。」
「この1年間で、一番心に残っていることは『○○』です。
最高の思い出になりました。」
「毎日の授業で、必ず笑いが生まれて楽しかったこのクラスが大好きでした。」
「いつかまた、偶然どこかで会えたら、話しかけてくださいね。」
「次は、10年後の同窓会で会えるのを楽しみにしています。」
「春からは、地元を離れて「○○」の学校に進学します。
もしも、同じ場所に行く人がいたら、偶然会えるのを楽しみにしています。」
卒業式の保護者代表挨拶の例文は?
卒業式で、貴方のご両親が保護者代表として挨拶することもあるでしょう。
保護者代表挨拶では、学校や先生にお礼を、卒業生には祝福と応援のエールを送ります。
では、例文を見ていきましょう。
「僭越ではございますが、卒業生の保護者を代表しまして、一言お礼の言葉を述べさせて頂きます。
本日は子供たちのためにこのような立派な卒業式を開いていただきましてありがとうございました。
校長先生、担任の先生方をはじめ、諸先生方ならびに来賓の皆さまにも、心より御礼申し上げます。
3年前、満開の桜のもと、子供と一緒に学校の門をくぐったのがつい 先日のことのように思い出されます。
今日はすっかり立派になった子供たちの姿を見て、目頭が熱くなる思いが致しております。
先生方には言葉では言い表せない程お世話になり、お礼の申し上げようもございません。
家庭では真似のできない集団生活を通して、沢山の思い出や友だちという宝物を得ることができました。
本当にありがとうございました。
さて、本日こうして卒業していく子供たちではありますが、まだまだ未熟でございます。
先生方には卒業してからもご指導を頂くこともあるかと思いますが、どうぞ変わらぬお導きの程、よろしくお願い申し上げます。
また、保護者の皆さまにも、この○○校でのご縁をさらに深め、永きにわたるおつき合いの程よろしくお願い申し上げます。
結びにあたり、もう一度子供たちには「おめでとう」の言葉を送りたいと思います。
そして、先生方ならびにご来賓の皆さまには保護者を代表いたしまして重ねて御礼を申し上げます。
最後に、◯◯校のご発展とご臨席の皆様のご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、私からのお礼の言葉とさせて頂きます。
本日は誠にありがとうございました。」
まとめ
今回は、答辞やホームルームでの一言挨拶、保護者代表の挨拶の 例文を紹介しました。
自分に合った内容を考えて、貴方だけの答辞やホームルームでの一言にしてくださいね。