コーヒーに含まれるカフェインは、摂取量によっては軽度の覚醒作用、すなわち、寝付きが悪くなることがあります。
しかし、健康な成人であれば一日あたり400㎎のカフェインを摂取しても身体に悪影響はなく、3~4時間で体外に排出されてしまいます。
従って、コーヒーを飲む間隔を4時間程度あければ、カフェインの覚醒効果で寝付きが悪くなることを防ぐことができます。
今回は、カフェインの摂取量の目安やカフェインと睡眠の関係を紹介します。
「カフェインが寝付きに影響しているのでは」と気になる方は、ぜひ参考にしてください。
カフェインの摂取量の目安は!?右京さんの言う通り?
カフェインには、眠気覚まし以外にも様々な効果があります。
主な効果は、疲労感を抑制する興奮作用、身体の血流をアップする血管拡張作用、老廃物の排出を促す利尿作用です。
その他にも、アルツハイマー病やパーキンソン病の予防に効果がある可能性が示唆されています。
このように様々な健康効果があるカフェインですが、過剰摂取は禁物です。
カフェインを過剰摂取すると、めまいや吐き気、下痢などの症状や、興奮や不安などの精神症状を引き起こす危険性があります。
そういえば、刑事ドラマ「相棒」の右京さんも「一日のカフェイン量が決まっている」という理由で、上司の入れたお茶を断っていましたね。
では、一日あたりのカフェインの目安摂取量はどのくらいでしょうか?
健康な成人の場合、一日あたり400㎎のカフェインが身体に悪影響のない最大摂取量とされています。
コーヒーに換算すると、200~300mlのマグカップで一日2~3杯、130~150mlのカップであれば一日3~5杯です。
また、カフェインの濃度はコーヒーの種類によっても異なります。
・ドリップコーヒーのカフェイン濃度 60㎎/100 ml
・インスタントコーヒーのカフェイン濃度 80㎎/杯
・缶コーヒーのカフェイン濃度 90~160㎎/缶
どの種類のコーヒーを飲むかによって、カフェイン摂取量が異なってきますね。
カフェインとると眠れないは嘘⁉睡眠とは関係がない⁉
カフェインを摂取すると眠れないというのは本当でしょうか?
実は、夜の睡眠前の摂取はNGですが、短時間の昼寝の前の摂取は問題ありません。
カフェインを摂取したからと言って、すぐに眠れなくなるわけではありません。
カフェインの効果が現れるのは、摂取してから20~30分後です。
従って、昼寝の直前にカフェインを摂取するとちょうどいいタイミングで脳を覚醒させてくれて、スッキリ目覚めることができるのです。
まとめますと、カフェインの摂取と昼寝は関係ない、すなわち悪影響をおよぼしませんが、夜のカフェイン摂取は夜の睡眠に悪影響を及ぼしますので、要注意です。
就寝1時間前と3時間前に、合計200㎎のカフェインを摂取すると、10分ほど寝付くまでの時間が長くなり、30分ほど睡眠時間が短くなるという報告があります。
夜にカフェインを摂取すると、睡眠の質が落ちやすくなると言えます。
寝る前にコーヒーを飲みたい方は、飲む量を少なくするか、カフェインレスコーヒーを選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、カフェインの摂取量の目安やカフェインと睡眠の関係を紹介しました。
コーヒーは正しい飲み方をすれば、様々な健康効果をもたらしてくれる飲み物です。
私もコーヒーが好きですが、飲むのは午後3時までと決めています。
飲む時間や量に気を付けて、貴方のお好みのコーヒーを味わってみてくださいね!