除夜の鐘と言えば、年末年始の定番行事ですよね。
ボーンボーンという音を聞くと、
もう今年も終わりだな~新しい年が始まるなあ
となんだかわくわくするような
さみしいような気持ちになりますよね。
毎年聞く除夜の鐘の音ですが、
なんだか定番すぎて、
特に除夜の鐘の意味や由来をしらないまま、
意外と、ぼーっと
聞き流しているのではないでしょうか?
実は、除夜の鐘って
ぼーっと聞き流すほどもったいないものはありません。
今回は、除夜の鐘を有意義なものにするべく、
除夜の鐘の意味や歴史などについて
お話していきたいと思います!
除夜の鐘をつくと煩悩が払われる?歴史からみる鐘をつく意味とは?
除夜の鐘といえば108回鐘を突く
というお話は有名ですよね。
この108回とは煩悩の数と言われています。
年末から年始にかけて
この煩悩の数である108回鐘をならすことによって、
すてきな新年を迎えられる
という意味が込められています。
この様々な108個の煩悩を取り払うことで、
賢い人、賢人になることができるのです。
ここまでのお話はおそらく皆さん
一度は聞いたことのある内容だと思います。
では、そもそもなぜ年末年始にならす鐘のことを
除夜の鐘というのでしょうか?
それは、年末の大晦日のことを
除日(じょにち)と言います。
除日の夜につく鐘ということで、
除夜の鐘というんですね。
実は、除夜の鐘の歴史をたどっていくと、
もともとの目的は
煩悩を取り払うためではなかったことが分かります。
除夜の鐘は、もともと中国の文化で、
鎌倉時代に日本に禅宗とともに
伝わってきたそうです。
そのときには、鬼払いのために
除夜の鐘はならされていました。
さらに、日本ではこの鬼払いの目的だけではなく、
「ここは禅宗のお寺だよ~」という意味を込めて
除夜の鐘が各地でならされるようになり、
一気に人々に除夜の鐘の文化が広まったのです。
鎌倉時代では、歴史で勉強しますが、
禅宗以外にも時宗や曹洞宗などなど
たくさんの宗派が存在しますよね。
除夜の鐘をならすことによって、
他の宗派よりも信仰者を増やすことができたんです。
音ならプライスレスですし、
かなり頭のいい布教の仕方ですよね。
煩悩を取り払うという目的は、
鬼を払うという目的が間違って広まり、
いつしか払うものが鬼ではなく
煩悩へと変わってしまったんです。
除夜の鐘をつくのは何時頃?時間に決まりはあるの?
除夜の鐘って大晦日の夜から、
新年にかけてならされるもの
ということはおそらく誰でもなんとなく
わかっていると思います。
では、
直接除夜の鐘をたたいているところを見に行きたい
と思ったときに具体的に何時ごろお寺に
向かえばいいのでしょうか?
間違って早く行ってしまって、
寒い中長い時間待たなきゃいけない
なんて絶対嫌ですよね。
除夜の鐘は、
基本的に22時~23時の間に始まります。
当たり前ですが、お寺によって
除夜の鐘をたたき始める時間が異なりますので、
開始時間から見ていたい方は、
22時~23時に行くか、
お寺に少し前から確認しておくといいでしょう!
開始時間から別にいなくてもいいという方は、
どこのお寺でも除夜の鐘は年越しの瞬間には、
必ず鐘をたたいていますから、
除夜の鐘をききたいという方であれば
年越しくらいにお寺にいれば
除夜の鐘の音を聞くことが出来ますよ。
最後に
除夜の鐘は、
古くから親しまれてきた年末年始の文化です。
今年の年越しは、
ぜひ、除夜の鐘をちゃんときいて
煩悩を取り払い、
素敵な新年を迎えてください。