除夜の鐘と言えば、年末年始の定番行事ですよね。
ボーンボーンという音を聞くと、
もう今年も終わりだな~新しい年が始まるなあ
となんだかわくわくするような
さみしいような気持ちになりますよね。
毎年聞く除夜の鐘の音ですが、
なんだか定番すぎて、
特に除夜の鐘の意味や由来をしらないまま、
意外と、ぼーっと
聞き流しているのではないでしょうか?
実は、除夜の鐘って
ぼーっと聞き流すほどもったいないものはありません。
今回は、除夜の鐘を有意義なものにするべく、
除夜の鐘の意味や歴史などについて
お話していきたいと思います!
除夜の鐘をつくと煩悩が払われる?歴史からみる鐘をつく意味とは?
![](https://blueword.net/wp2/wp-content/uploads/2019/08/除夜の鐘 意味①-300x230.jpg)
除夜の鐘といえば108回鐘を突く
というお話は有名ですよね。
この108回とは煩悩の数と言われています。
年末から年始にかけて
この煩悩の数である108回鐘をならすことによって、
すてきな新年を迎えられる
という意味が込められています。
この様々な108個の煩悩を取り払うことで、
賢い人、賢人になることができるのです。
ここまでのお話はおそらく皆さん
一度は聞いたことのある内容だと思います。
では、そもそもなぜ年末年始にならす鐘のことを
除夜の鐘というのでしょうか?
それは、年末の大晦日のことを
除日(じょにち)と言います。
除日の夜につく鐘ということで、
除夜の鐘というんですね。
実は、除夜の鐘の歴史をたどっていくと、
もともとの目的は
煩悩を取り払うためではなかったことが分かります。
除夜の鐘は、もともと中国の文化で、
鎌倉時代に日本に禅宗とともに
伝わってきたそうです。
そのときには、鬼払いのために
除夜の鐘はならされていました。
さらに、日本ではこの鬼払いの目的だけではなく、
「ここは禅宗のお寺だよ~」という意味を込めて
除夜の鐘が各地でならされるようになり、
一気に人々に除夜の鐘の文化が広まったのです。
鎌倉時代では、歴史で勉強しますが、
禅宗以外にも時宗や曹洞宗などなど
たくさんの宗派が存在しますよね。
除夜の鐘をならすことによって、
他の宗派よりも信仰者を増やすことができたんです。
音ならプライスレスですし、
かなり頭のいい布教の仕方ですよね。
煩悩を取り払うという目的は、
鬼を払うという目的が間違って広まり、
いつしか払うものが鬼ではなく
煩悩へと変わってしまったんです。
除夜の鐘をつくのは何時頃?時間に決まりはあるの?
除夜の鐘って大晦日の夜から、
新年にかけてならされるもの
ということはおそらく誰でもなんとなく
わかっていると思います。
では、
直接除夜の鐘をたたいているところを見に行きたい
と思ったときに具体的に何時ごろお寺に
向かえばいいのでしょうか?
間違って早く行ってしまって、
寒い中長い時間待たなきゃいけない
なんて絶対嫌ですよね。
除夜の鐘は、
基本的に22時~23時の間に始まります。
当たり前ですが、お寺によって
除夜の鐘をたたき始める時間が異なりますので、
開始時間から見ていたい方は、
22時~23時に行くか、
お寺に少し前から確認しておくといいでしょう!
開始時間から別にいなくてもいいという方は、
どこのお寺でも除夜の鐘は年越しの瞬間には、
必ず鐘をたたいていますから、
除夜の鐘をききたいという方であれば
年越しくらいにお寺にいれば
除夜の鐘の音を聞くことが出来ますよ。
最後に
除夜の鐘は、
古くから親しまれてきた年末年始の文化です。
今年の年越しは、
ぜひ、除夜の鐘をちゃんときいて
煩悩を取り払い、
素敵な新年を迎えてください。