急にお金が必要になったので学資保険を解約したい。
できれば満期で受け取りたいところですが、こんなこともありますよね。
今は超低金利の時代。
学資保険の運用利率が下がっていますので、満期前の解約は元本割れの可能性があります。
それでも、解約で少しでも損を減らすために知っておきたいことがあります。
そこで今回は、学資保険を解約する際の返戻金を減らさないために知っておきたい解約のメリットやデメリット、解約以外の手段、満期前に解約すると損するケースと損しないケースを紹介します。
学資保険の解約時の返戻金を減らさないために知っておきたいこと
学資保険の解約にはメリットとデメリットがあります。
まずメリットから見ていきましょう。
学資保険を解約すると、今までに支払った保険料が戻ってきます。
契約してから年数が経っている場合は、ある程度まとまった金額が得られます。
急にお金が必要になった時には助かりますね。
では、デメリットは何でしょうか?
現在は超低金利の影響で、学資保険の運用利率が下がっています。
契約してから年数があまり経っていない場合には、解約時の返戻金がそれまでに支払った保険料より少なくなってしまう、いわゆる「元本割れ」の可能性があることを知っておいてください。
それでも解約をする場合、できれば元本割れは避けたいものです。
元本割れを避ける方法は後ほど紹介しますが、ここでは、解約以外でお金を入手する方法を紹介します。
学資保険を解約する前に、以下の手段を検討してみてください。
・契約者貸付制度の利用
契約者貸付制度とは、保険契約者が解約返戻金を担保にしてお金を借りる制度です。
借りることができる金額は、解約返戻金額の70~90%の範囲となっていることが多いです。
急にお金が必要になった時は、学資保険を解約するよりも、契約者貸付制度を利用してお金を借りることをおすすめします。
ただし、貸付金利が発生することを忘れないでください。
また、満期やお祝い金の受取時に返済が完了していないと、受取額から返済額が引かれてしまいます。
返済のめどが立ったら、早めに返済しましょう。
学資保険を満期前に解約すると損するケースとしないケース
学資保険を満期前に解約すると元本割れになって損をするケースと、損をしないケースがあります。
まず損をするケースですが、超低金利の影響で契約をしてから年数が経っていない場合です。
特に契約直後の解約は、返戻金がほとんどないこともありますので、注意してください。
損をしないケースは、契約年数が長い場合です。
加入年数が長くなればなるほど、解約時の返戻金が多くなります。
元本割れを避けるには、解約時期を遅らせて返戻金が100%を超えるまで待つことです。
保険会社のお客様サービスなどで問い合わせをすると、100%を超えるタイミングを知らせてくれます。
尚、返戻金ですが、契約時の年齢、性別、契約年数などによって違ってきます。
契約時に渡される約款で確認するか、保険会社にお願いして現時点での解約返戻金を算出してもらうことが大切です。
まとめ
学資保険は、契約年数が長いほど解約返戻金は多くなります。
ただ、契約年数が短い場合は、かなり損をしますので、契約者貸付制度を利用してお金を借りる方が良いでしょう。
いずれにしても、学資保険の解約を検討する場合は、解約返戻金額を確認してから手続きを始めるようにしましょう。