もはや共働きは珍しいものではなく、今では女性も当たり前のように会社に勤めています。
内閣府の男女共同参画局のデータによると、共働きの割合は昭和55年から増え、平成29年には専業主婦がいる世帯のおよそ2倍になっています。
性別による家事や仕事、そして子育てなどそういった役割意識は低くなっている一方で、他の先進国と比べると未だに女性の家事・育児の負担が大きい傾向にあります。
女性も社会進出をし、会社に勤めて仕事をしているのだから家事も育児も平等に分担したい。
そう思うのは当たり前のことですよね。
そこで共働き世帯の家事分担方法についてのアイデアをいくつか紹介したいと思います。
家事分担の第一歩!気付かぬ夫に物申す!
食器の後片付け、ゴミ出し、トイレットペーパーの補充などなど、細々とした家事について「どうしてしてくれないの?」と毎日頭を抱えている女性は多いことでしょう。
まず私の経験から申し上げると、男性はその家事に「気付いていない」可能性が大きいです。
たとえば、配送業者から届いた荷物の梱包材が放置されていたり、購入して読んだ後は雑誌がその場に投げ捨てられていたり。
私は、試しに一月くらい様子をうかがっていましたが、全く片付けられることなく結局は私が処分しました。
後から不平不満を伝えたところ「全く気付かなかった・気にならなかった」という解答でした。
普段から家事に奔走している方にしてみれば、通路を塞ぐように段ボールや雑誌があると、掃除機を掛けるのも邪魔になるし、通る度に除けるという行動すら煩わしくなります。
また子育て中であれば安全や衛生的な意味でも気になってしまいます。
気付けば片付けているのは私ばっかり、掃除しているのも私ばっかり。
そうして家事に非協力的な夫へ不満を溜めてしまいます。
でも仕方ないのです。
そもそも気付いてないのですから。
そのため夫を家事分担に協力的にするには、なぜ・どうしてという問いを掛けるのではなく「効率的に家事を回すには」ということを一緒になって考える場を設けるのが必要です。
そのとき時で「どうしてしてくれないの」「これくらい気付いてよね」というと高確率で「そんなこと言われても」という態度をされ、逆にイライラが募ってしまいます。
家事分担の土台作り!時間配分で意識改革!
まず必要なのは夫側の意識改革です。
私がやったことは、今やっている家事のタイムスケジュールを一緒に考えることでした。
共働きなら当然、自分の出社時間と支度に掛る時間を中心に決めていきます。
子育て世帯であれば保育園・幼稚園へ通う子どものスケジュールが中心になると思います。
私が最初に夫に言ったのは朝の時間の過ごし方です。
「明らかに女性の方が化粧をしたり髪型を整えたり支度に時間が掛るのに、食事の支度も全部するのは厳しい」
そう言うと理屈がよく通ったのか朝の食事の支度は夫が担当してくれるようになりました。
時間はお金持ちでもそうでない人でも等しく24時間しかありません。
なのに、どうして女性だからと「仕方なく」家事に時間を掛けなければならないのでしょうか。
今は男女ともに仕事をし、育児を行い、家事もする時代です。
すくなくとも意識だけはそう変わりつつあるので、まずは具体的な行動手順を教えれば納得して行ってくれるでしょう。
家でも共働き!家事大臣認定が分担の秘訣!?
残念なことですが、あなたが一生懸命に家事をすればするほど、夫はそれに甘えてしまいます。
あなたがせっかく趣味の時間を楽しんでいるのに、「電池はどこ?」「タオルはどこに置いていたら良い?」なんて水を差されたくないですよね。
もっと家事に主体性をもって欲しい、そんなときは役職をつけると効果的です。
たとえばキッチン主任、洗濯係長といった具合にです。
大事なのはあなたがその家事の監督者・管理者ですよ、とアピールし、家事に対して責任を負わせることです。
キッチン主任の仕事はキッチンに関わるラップやキッチンペーパーなどの在庫の管理や冷蔵庫や電子レンジの手入れ、キッチンという場の衛生を保つことも含まれます。
もちろん、平キッチンスタッフも料理をし片付けもしますが、散らかっていた場合は主任がします。
在庫管理等を怠り、他の家族に迷惑を掛ければペナルティがあります。
主任は責任を負わなければいけませんが、同時にキッチンのレイアウトやルールを決めることができます。
これはかなり有効な方法で、まずは夫にとって抵抗がない家事から少しずつ、巻き込んで行ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
男女の性別による役割意識は薄れたものの、相変わらず女性の家事・育児への負担は大きいです。
男性にももっと家事をやって欲しいと思う女性が多いのに対し、残念ながら男性は「何をしたら良いのか分からない」という意識が、均等な時間にならない原因だと考えます。
おそらくは女性も頑張りすぎるのでしょう。
だから男性にして欲しいことを、はっきりと理由を付けて説明することがまず必要です。
「できて当たり前」はできません。
男性にとってはこれから覚えていくことなのです。
新入社員に仕事を教える、というイメージで分かりやすい家事から順に、根気強く教えていってください。