ミシンのボビンの巻き方が悪いと、縫い上りが上手くできません。
ボビンの巻き方のポイントは、糸を下糸巻き案内の皿の奥までしっかり入れることです。
糸が奥までしっかり入っていると、糸がピンと張ってしっかり巻くことができます。
その他のポイントして、ボビンを軸に差し込む際に、ボビンがカチッと音がするまで右側に押すことと、ボビンを糸巻き軸にセットする時に、パチンと音がするまでボビンを差し込むことがあります。
また、ミシンに合った純正ボビンを使うことも大切です。
さらに、ミシンを上手に使いこなすには、ボビンの巻き方だけでは足りません。
そこで今回は、ミシンの糸調子の合わせ方とミシン糸の選び方の基準をお伝えします。
ミシンが得意な人は、糸合わせが上手ですよ。
ミシンの糸調子が難しいときは⁉下糸がぐちゃぐちゃの原因
ミシンの糸調子が合わず、生地の裏側で下糸がからまってぐちゃぐちゃになっている状態。
これは本当に厄介ですよね。
下糸に問題があると思って、下糸をきれいに巻き直して、ボビンを入れる向きを確認し、ミシンの心臓部である釜を掃除しました。
それでもまだ下糸がぐちゃぐちゃになるということがあります。
このような場合は、上糸がきちんとかかっていないことが多いです。
下糸がからまると下糸に原因があるように見えますが、ほとんどが上糸のかけ方の問題です。
上糸を間違ってかけると、布地を貫通した上糸をしっかり引き上げることができず、釜の中に上糸がたまって、ぐちゃぐちゃにからんでしまいます。
つまり、上糸が下まできて、ぐちゃぐちゃにからまっているという状態です。
次に、下糸がぐちゃぐちゃの原因とその対処法を説明します。
1 上糸が糸調子皿に入っていない
押えレバーを下げたままだと、糸調子皿に上糸が入りません。
押えレバーを上げて上糸をかけ直してください。
上糸が正しくかかっていないと、糸調節の機能が動かず、上糸の量が布地に対して多めに送られてしまい、布地の裏からボビンにかけて糸がからんでしまいます。
2 天びんに糸がかかっていない
天びんに糸がかかっていない状態で縫い始めると、上糸が釜にからみこみます。
針を上に上げると天びんの位置も高くなり、糸がかけやすくなります。
糸が天びんにかかるまでは、糸巻き側の糸を右手で抑えると良いでしょう。
天びんが見えているミシンの場合は、必ず天びんに糸がかかっていることを確認してから、縫い始めてください。
3 糸調子ダイヤルが「0」になっていないか
糸調子ダイヤルが「標準」、「自動」又は真ん中にあることを確認してください。
糸調子ダイヤルは最終手段なので、いじらないようにすることがポイントです。
ミシン糸の選び方の基準は⁉針の太さは関係がある?!
ミシンは布地に合った太さの糸と針を使わないと、糸調子が合わなくなったり、布地にしわが寄ったりします。
また、ミシンの寿命を縮める原因にもなるので要注意です。
ミシン糸とミシン針には数字がついていて、糸は数字が小さいほど太くなり、針は数字が小さいほど細くなります。
布地、針、糸の適合表は以下のとおりです。
この表を参考にして、布地に合った糸と針を選んでください。
尚、この適合表はブラザー工業株式会社のものを基に作成したものです。
1 普通地
・ブロード
ミシン糸:綿糸、太さは60~90番
・タフタ
ミシン糸:合繊糸、太さは60~90番
・フラノ・ギャバシン
ミシン糸:絹糸、太さは50番
尚、普通地の針の種類は全て11~14番です。
2 薄地
・ローン
ミシン糸:綿糸、太さは60~90番
・ジョーゼット
ミシン糸:合繊糸、太さは60~90番
・ポーラ
ミシン糸:絹糸、太さは50番
薄地の針の種類は全て9~11番です。
3 厚地
・デニム
ミシン糸:綿糸、太さは30番、針の種類:16番
ミシン糸:綿糸、太さは50番、針の種類:14~16番
・コーデュロイ
ミシン糸:合繊糸、太さは50~60番、針の種類:14~16番
・ツイード
ミシン糸:絹糸、太さは50~60番、針の種類:14~16番
まとめ
今回は、ミシンの糸調子の合わせ方とミシン糸の選び方の基準を紹介しました。
手作りの手提げ鞄はお子さんにとっても、うれしいもの。
ミシンは練習すればするほど上達します。
ぜひミシン上手になってくださいね!