2019年10月からスタートした保育料無償化(幼児教育無償化)。
幼稚園や認定子ども園の教育費や保育園の保育料が補助される国の施策で、子育て中の世帯には嬉しい制度ですね。
また、幼稚園には保育園の延長保育のような預かり保育があります。
預かり保育は、保育園の延長保育ほど遅い時間まで対応していませんが、職場復帰後に時短勤務で働くことができる方にはありがたい制度です。
また、保育料無償化の制度を利用しつつ、子どもに良い教育を受けさせたいと有名私立幼稚園の受験を検討している方も多いでしょう。
そこで今回は、幼稚園の入園受験について詳細を説明します。
参考にして下さいね。
幼稚園の入園受験!!意外に問題が難しい考える力をつけて
職場復帰に向けて幼稚園を探している方は、3年保育幼稚園を目指している場合が多いので、ここでは3年保育幼稚園の入園受験について見ていきます。
・幼児テスト
ほとんどの入園テストは、「自由遊び」から始まります。
5名~20名単位で行われるテストです。
積み木、ブロック、ぬいぐるみ、おままごとセット、お絵かき道具、絵本などの中から子どもたちが好きなものを選んで自由に遊ぶ様子を観察します。
遊んでいる様子から、社会性や協調性などの集団生活への適応力、基本的な生活習慣やしつけ、性格、年齢にふさわしい知的な能力が備わっているかなどがチェックされます。
また、「口頭試問」の問題では、名前、年齢や『今日は何を食べてきましたか?』などの質問がされます。はっきり『~です』と答えられるか、簡単な会話ができるかなど、言葉でコミュニケーションが取れるかが観られます。
質問の意味をきちんと考えることができる力をつけておかなければいけませんね。
・面接
面接は、親子同伴で行われます。
親の育児の姿勢と幼稚園の保育の方針に違和感がないか、保育料などの支払いの能力はあるか、親の話し方や良識があるかなどを判定します。
実は、幼児は能力の差を見極めにくい年代なので、親への面接の占める比重が大きいとされています。
幼児の発育状態を見ることが2割、親の面接が8割と言われているのです。
また、面接の待合室でも気を抜いてはいけません。
休憩室ではありませんから、スマートフォンをいじっているなどはNGです。
待合室でも緊張感を持っていてください。
幼稚園の面接落ちた‼子供の学力以外に問題が⁉見直したいところ
幼稚園の面接は、親が観られているテストだと認識してください。
幼稚園の面接に落ちた時は、子どもの学力と言うよりは、親に問題がある場合が少なくありません。
そこでここでは、親ができる受験準備をお伝えします。
・情報収集
幼稚園の合否判定基準の一つに、その幼稚園の理解度が挙げられます。
例えば、建学の精神・教育方針・幼稚園の沿革・特徴などです。
このような情報の収集をしておきましょう。
・幼稚園の行事・入園説明会への参加
多くの幼稚園では「入園説明会」が実施されます。
幼稚園の情報を得ることができる機会ですから、必ず出席してください。
実際に幼稚園を見ておくことが、面接対策にもなるのです。
また、幼稚園の運動会、バザーなどに参加できる場合もあります。
このような行事への参加は、選考基準の対象になることもありますので、できるだけ参加するようにしましょう。
・面接の準備
「志望の理由」や「幼稚園の理念や教育方針を理解しているか」などの事項は必ず聞かれます。
幼稚園の理念・教育方針・特徴などを頭に入れておきましょう。
面接では提出した願書をもとに質問をされます。
願書と面接での受け答えに相違があると、印象が良くありません。
願書はコピーを取り、内容をしっかり覚えておいてください。
また、面接の練習を行っている幼児教室がありますから、このような教室を利用することを考えてみても良いでしょう。
まとめ
今回は、幼稚園の入園受験について色々と紹介しました。
有名私立幼稚園は狭き門です。
万全の準備をして受験に臨んだとしても、不合格になることがあります。
不合格になっても、「その幼稚園が子どもに合っていなかった」「これもいい経験」と前向きに考えてください。
子どもに能力がなかったわけではなく、親に運がなかったと考えるようにしましょう。
次のステップとして、2次募集をしている幼稚園や公立の幼稚園を探したり、2年保育を待つなど色々な方法があります。
子どもに負担を強いることのないようにしつつ、子どもに合った幼稚園を探すようにしましょう。