暮らしの中で生活音の発生を防ぐことはできません。
特にマンションなどの集合住宅では、
お互いの生活音が気になることがありますよね。
その中でも最も音が伝わりやすい所は、床です。
子供の走り回る足音は階下の住人に
迷惑をかけてしまうので、対策が必要です。
騒音はトラブルの元になりかねません
ですから注意しなければならないのです。
そこで今回は、マンションの騒音とその防音対策について紹介します。
マンションの騒音ってどういう構造?音の種類や材質の違いについて
音は空気の振動を通して伝わりますが、
この音には種類が2つあります。
- 固体音
壁や天井などの固体を通して伝わる音です。
生活音などはこれに該当しています。 - 空気音
空気を通して伝わる音です。音楽や話し声などです。
また、床から伝わる音にも2種類あります。
飛んだり跳ねたり、重い物を落とした時に生じる
「ドシン、ガタン」という音です。
「重量床衝撃音」と言います。
スリッパで歩き回ったり、軽いものを落とした時の
「コツン、カラン」という音は「軽量床衝撃音」と呼ばれます。
騒音の伝わりやすさは、マンションの構造によって異なります。
マンションには、「木造」「鉄骨」「鉄筋コンクリート」の
3種類の建築構造があります。
この中で、最も防音性が低いのは、木造です。
木造建築は通気性が良い分、音を通しやすいのです。
最も防音性が高いのは、鉄筋コンクリートです。
鉄の骨組みにコンクリートを流し込んだものなので、
遮音性が高くなります。ただ、上の階の足音は、
直接、床を振動して伝わるため、
鉄筋コンクリートでも響きやすいのです。
マンションの騒音対策としてできることは?床のリフォームも?
マンションの騒音対策として最も優先すべきことは、
階下の住人に対する、床の足音対策です。
- 床にマットなどを敷き詰める
床がフローリングになっている場合は、
「軽量床衝撃音」でも階下に響いてしまいます。衝撃を吸収してくれるマットなどを床に敷き詰めましょう。
玄関や廊下、子供部屋などに敷き詰めるのがコツですよ。低反発素材の防音ラグは厚みが出てしまいますが、
衝撃の吸収性が非常に高いです。コルクマットも肌触りが良く防音効果が高いので、おすすめです。
ジョイント式のものを選べば、組み合わせるだけなので
簡単に敷くことができますよ。 - スリッパの素材
スリッパで歩き回る音は、意外に階下に響きます。
スリッパの素材を柔らかいものに変えるだけでも対策になります。
- 家具の配置
「重量床衝撃音」は、カーペットを敷いても
防ぐことが難しいこともあります。子供が走り回れないように家具の配置を
変えることも、騒音対策になります。 - 子供への接し方
子供が騒いだら、その都度注意することも大切なしつけの一つです。
休日で子供が家にいる時間が長い時は、
できるだけ外に連れ出しましょう。
外でたくさん遊べば、家の中では静かにしていられますよ。
その他の対策としては、マンションが持ち家の方に限られますが、
防音効果の高いフローリング材にリフォームする方法もあります。
まとめ
私も短期間でしたが、マンションの上の子供の足音に
悩まされたことがあります。
私が下手に出て丁寧に改善をお願いしたところ、
防音マットを敷き、子供に注意をしてくれて、大分改善しました。
小さな子供だったので、申し訳ないという気持ちもありましたが・・・。
騒音は、当事者同士で口論になり、
思わぬトラブルに発展してしまう恐れもあります。
今までお伝えした対策を講じることも大切ですが、
小さな子供のいる家族は、マンションの1階の住戸を検討することも
選択肢の一つではないでしょうか?
1階でしたら、子供の走り回る音を気にする必要がありません。
正直、小さな子供に「走り回るな」は無理な話なんですね。
だからと言って仕方がない…などと思わないで、
自分が騒音源にならないように対策をしっかり行いたいですね。